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「そうじゃったか・・・ミス・ロングビルがフーケじゃったとは・・・」 トリステイン魔法学院学院長室。 フーケを逮捕したメローネ達はオールド・オスマンに報告に来ていた。 「いや、怪しいとは思ってたんだよな~。酒場で給仕しててなんか可愛いから尻さわったら怒んないんだもんな~ 誰だって気があるって思うべ?いやホントしょーがねーよ。」 「そ、そうですな!美人はそれだけでいけない魔法使いですな!」 「しょーがねーよ。眼鏡だからな。政府のスパイじゃなくて良かったな。」 自分達を見る冷たい視線に気付き、オールド・オスマンは慌ててフォローを入れた。 「そ、そうじゃ!君達三人の『シュバリエ』の爵位申請を出しておいた。あ、タバサ君は すでに『シュバリエ』の爵位を持っているそうじゃから、精霊勲章を申請しておいたわい!」 その言葉に三人の顔が明るくなる。 「本当ですか、バカ・・・じゃなくて学院長!」 「ありがとうございます、色魔・・・じゃなくて学院長!」 「・・・いっぺん死ね(ペコリ」 そして急に思い出したようにルイズが尋ねる。 「・・・オールド・オスマン。メローネには何もないんですか・・・?」 「残念ながら・・・彼は貴族ではない。」 「別に欲しいもんなんかありゃしねえさ。・・・それに今回はオレは何もしてない。 フーケを捕まえたのは・・・お前らの手柄だ。」 ルイズの頭をなでながらメローネが言う。 「さて、今夜は『フリッグの舞踏会』じゃ。いろいろあったが予定通り執り行う。 今日の主役は君達じゃ。せいぜい着飾ってくるのじゃぞ。」 「そーゆうことだ。オレは少し用事があるからお前らは先に行ってろ。」 三人が一礼して退室し、学院長室に残っているのは四人だけになった。 「さてと・・・。茶でも入れるか?新しく考えついたやつがあるんだ。」 「いやすまんのぅ。秘書がおらんようになってこれからが大変じゃわい。 そうじゃ。君が元いた世界に帰る方法だがな、当分見つかりそうにないわい。 ま、当分おとなしくここで生活してくれい。なぁに、そのうち見つかるって。」 「別に急いじゃあいない。戻ったところで・・・」 ここでメローネは重要な問題を思い出した。 戻ったところでどうする? 仲間は全員三途の川を渡ってしまった。オレ一人でボスを暗殺できるのだろうか? そもそも今イタリアはどうなってんだ? 「なぁボス。あんたスタンド使いって事はオレの世界の人間だよな・・・?」コトッ 「グラッツェ(ありがとう)。たぶんな・・・オレはイタリア人さ。」 「ちょうどいい。・・・パッショーネってギャング組織今どうなってるか知ってるか?」 その瞬間、ボスの形相が変わった。 「あぁ、知ってるさ!今じゃあジョルノとか言う新入りがボスになっちまってよぉ~! 麻薬のルート全部潰すは麻薬組織のことサツにたれ込むはですっかり腑抜けちまったよ!! 今じゃあ只の中身はいい人集団だよ!おかげでイタリアの治安が良くなったよ!しかもボンゴレの腑抜けなんかと提携するらしいしよぉ。 あの腐れコロネ!オレの・・・」 ここまで喋ったところでボスの様子が変わった。全身が痙攣し、目から血が出るは鼻から血が出るはで 最終的に口から血を噴いて死んでしまった。 「・・・メローネ君。何飲ませたんですか?」 「・・・はしばみ草をすりつぶして紅茶に入れた。名前はゴールドタバサナナ菜ブレンド。」 「ほぅ・・・ナナ菜とな?」 「知らんのか?これだ。見た目は只の草に似ているが・・・」 急にメローネが止まった。 「・・・これ只の雑草だ。ヤッベ、間違えた・・・。」 「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」 「惜しい人を亡くしましたね・・・。」 「アイツがいなかったら今頃俺達は死んでいたな。爺さん、像でもつくってやれ。」 「そうじゃな。正門から入ってすぐの所に立てようかの・・・。」 トリステイン魔法学院。 正門から入るとある銅像が立っているのがわかるだろう。 その人物の名はディアボロ。みんなからビッグボスなどと呼ばれ慕われている。 その像の台にはこう刻まれている。 『若者よ、死を恐れるな。死とはこの世に生きた証拠が無くなることである。 だから死を恐れるな。死を恐れるあまり何もしない者はすでに死んだも同然である。』 ディアボロの話によると、自分たちが狙っていたボスは皮肉なことに 自分たちを殺したあの新入りが倒したと言うことらしい。これで戻る理由が一個消えた。 仇討ちと言っても先に手を出したのは自分たちなのである。悪いのはこちらだ。 そうなると・・・元の世界、つまり地球に戻ったところで自分は二十四時間ネット三昧の ダメ人間の典型の生活を送ることになってしまう。もとよりチームの誰もいないのである。 戻るメリットと言えばコミケにいけることとインターネットに繋げることができることぐらいである。 アレ?戻らない方がよっぽど人間らしい暮らししてるんじゃね? いやいや、しょうもなくても現実は現実。ちゃんと戻らないと。 ちょっと待て。ここは一応現実だろ?何言っているんだオレは。 ここが現実?現実のオレがおにゃのこにかこまれているわけ無いじゃないですかギャルゲーやエロゲーじゃああるまいし。 いや待てって。じゃあここは何なんだ?と言うかオレはさっきから何を言っているんだ? アレ?なんかおかしいぞ?アレ? 「メローネ君!!」 「あ、え、はい?」 急にコルベールに呼ばれてきょどるメローネ。 「どうしたんじゃ?いきなり黙り込んで呼んでも返事をせんからびっくりしたぞ。」 オールド・オスマンが心配そうに言う。 「え、あぁ、疲れてんだよ。きっと疲れが出たんだよ。」 「そうなんですか?体には気をつけてくださいよ。」 「大丈夫だって。それより今夜のパーティ、オレも出てもいいのか?」 「まぁ、君なら大丈夫じゃろう。誰も文句は言わんて。」 「そうか。じゃあ楽しませてもらうぜ。」 そう言ってメローネは退室した。 アルヴィーズの食堂の二階。 フリッグの舞踏会はそこで行われていた。 着飾った教師達や生徒達がテーブルの周りで談笑している。 そのとき・・・ 「おい・・・あれって・・・」ザワザワ 「間違いない・・・」ガヤガヤ 「変態だぁぁぁぁぁ!!、メローネさんだぁぁぁぁ!!」 ステキスーツに身を包み、ステキパピヨンマスクを特別に装着していたメローネもこれにはビビった。 たちまち彼の周りに人だかりができる。男ばっかりであったが。 「何すかそのエレガントな格好!」「半端ねぇ!!」「オレのスーツがゴミに見えるぜ!!」 「はいはい、わかったからどけ。」 メローネは人混みをかき分け、キュルケが彼に接触するまえに料理と格闘しているタバサと接触した。 「やぁタバタン。奇遇だな。その料理はおいしいかい?」 「わりと。」 「そりゃあそうだ!マルトーの親父がつくったんだからな。不味いわけはない。」 そしてメローネは一礼するとこう言った。 「主賓が来るまえに一曲オレと踊ってくれませんか?シニョリータ。」 「・・・(コクリ」 「うおっっっっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!楽士隊!とびきりファンキーでロックなの頼むぜ!!」 こうして変態とタバサの元、ダンスパーティが始まった。 「おぇぇぇぇぇ・・・・気持ち悪ぅぅぅぅ・・・」 一次会も終わり、パーティが始まる前の雰囲気に戻った頃、メローネは独りバルコニーにいた。 ダンスも終わり、豪勢な料理を食べていたメローネだったが、うっかりワインを一口飲んでしまったのである。 ワイン一口といえども、下戸である彼を酔わせるには充分。 気持ち悪くなった彼はバルコニーにいると言うわけである。 「紛らわしいんだよ・・・葡萄ジュースかと思ったじゃあねーか。 だいたいガキがワインなんて飲んでんじゃあねぇって・・・あー気持ち悪。」 そうこうしていると急に屋内が騒がしくなった。 どうやら主賓のルイズのお出ましらしい。 桃色がかった髪をバレッタにまとめ、肘まで届く白手袋。着ているドレスは胸元の開いたホワイトのパーティードレス。 主賓がそろったことにより、楽士隊が静かな音楽を奏で始めた。 即座に男子生徒達がダンスを申し込みにルイズの所へ殺到する。 しかしルイズは誰からも誘いを受けず、バルコニーへ向かった。 「楽しんでるみたいね。」 「これのどこが楽しんでるように見えるんだ阿呆。・・・あー気持ち悪ぅぅ。」 正直メローネも、人が衣装によってここまで変わるものかと感心していたがそれどころではなかった。 「ずいぶんヘ・・・立派なスーツじゃない。」 「こんなモン普段着るか。・・・それよりお前踊らないのか?」 「相手がいないのよ。」 「へーそう。・・・あーだいぶ楽になった気がする。しかし明日は地獄だなこりゃ。」 ぼやいているメローネにルイズは予想斜め上の行動に出た。 「踊って差し上げてもよくってよ。」スッ 「いや、まだそれどころじゃあないから。ホント気分悪いんだって。」 「ハァ・・・。今日だけ特別なんだからね。」 そう言うとルイズはドレスの裾をうやうやしく両手で持ち上げ、膝を曲げてメローネに一礼した。 「わたくしと一曲踊ってくれませんこと?ジェントルマン。」 「・・・ハァ。人の話聞いてんのか・・・。わかったわかった。特別に付き合ってやる。 しかし・・・踊れるかどうかわからんぞ?」 「・・・なによ。ちゃんと踊れるじゃない。」 「あー、酔いが良い方にまわったな・・・。」 ルイズのステップに平然とついて行くメローネ。 「・・・ねぇ、メローネ。信じてあげるわ。」 「あんだって?」 「貴方が別世界から来たって事。」 「あぁ、その事。別に信じてもらえなくても良かったんだがな。」 「・・・やっぱり帰りたいの?」 「まぁな。帰りたいっちゃあ帰りたい。でも今は世話の焼けるお嬢さんの世話で手一杯でね。」 「よく言うわよ。あんまり仕事しないくせに。」 「何を言うか!オレだって見えないところで頑張ってるんだぞ!」 言い争いながらダンスを続ける二人。時折ルイズの顔に笑みが見える。 「初めて見る。」 そんな様子をタバサははしばみ草のサラダを頬張りながら見ていた。 「主人のダンスの相手をつとめる使い魔なんて。・・・私も踊ってもらったけど。」 新ゼロの変態 最終幕(フィナーレ) ――某所 「だぁぁぁぁれかぁぁぁぁぁ・・・助けてくれぇぇぇぇぇ・・・最高見せ場まで取られちまったぁぁぁ・・・ どぉぉせ俺なんてミソッカスだよぉぉぉ・・・ちくしょぉぉぉぉ・・・」 To Be Continued?→
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再録カードリスト フルコンプに飽きたらず、刷られた年違いや誤植も集めたいコレクター用 カード名の横の数字は封入されているスターターの弾を表している。 2007→2008 J-001 ジョナサンジョースター 5 J-003 ジョセフ・ジョースター 5 J-007 波紋戦士ジョナサン 5 J-014 トンペティ 5 J-016 ストレイツォ 5 J-018 クラッカー・ジョセフ 5 J-030 スモーキー 6 J-031 空条承太郎 5 J-036 知恵の花京院 4 J-040 イギー 4 5 J-070 銀色の波紋疾走! 5 J-076 そして時代は流れる 6 J-077 またまたやらせていただきましたァン! 5 J-079 星の白金 5 J-082 銀の戦車 6 J-085 ジョースター邸 5 J-086 喰屍鬼街 6 J-087 エア・サプレーナ島 5 J-093 メキシコ実験場 5 J-121 ジョセフ&アヴドゥル 5 J-124 東方仗助 5 J-138 ラバーソール 4 J-139 偽花京院 4 J-160 そこにシビれる! あこがれるゥ! 5 J-186 留置場 6 J-188 南中国海 4 6 J-189 シンガポール 4 J-200 ジョナサン&ディオ 6 J-202 ポコ 6 J-206 ブルート 6 J-209 少年ポルナレフ 4 J-214 広瀬康一 4 5 J-216 虹村億泰 5 6 J-219 岸辺露伴 4 5 J-220 山岸由花子 4 J-223 東方朋子 4 J-224 小林玉美 4 J-233 アラビア・ファッツ 4 J-251 間田敏和 4 J-252 片桐安十郎 4 J-262 もしかしてオラオラですかーッ!? 6 J-265 ゥンまああ~いっ 6 J-269 クレイジー・ダイヤモンド 5 J-270 エコーズACT1 4 J-271 ザ・ハンド 6 J-274 錠前 4 J-293 紅海 6 J-295 杜王町・ボヨヨン岬 4 6 J-297 杜王町・イタリア料理店「トラサルディー」 5 6 2007→2009 2008→2009 誤植 J-074 エイジャの赤石 ファントムブラッド→戦闘潮流
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2143.html
「チクショウ、まずい。まずいぞッ! これは!」 夜、フリーウェイを一台のオートバイが疾駆する。 まるで、暴走族のそれのような速度が出ているにもかかわらず、ハンドルを握る男はヘルメットをかぶっていない。『個人の自由は尊重されるべき』と、法定でその着用が義務付けられていないというのもあるが、彼の場合、そんなことを気にする余裕がないといった体だった。 むき出しの顔は筋肉が強張り険しい表情で、左目のまぶたが下がっている。上げようとはしているが上がらない。小刻みに痙攣するまぶたが、そう主張しているようだった。 「なんでこんな日に限ってバスが止まるんだ。コッチに来てからようやく手に入れたバイト、初日だっつーのによォ、クビになっちまうじゃあねえか! バイクなんか乗りたくないってのに、ヘッドライトも壊れちまってるしよォオオッ」 悪態をつくが、その表情と激しくなっている動悸、だらだらと流れ出ている汗からそのあせりようが見て取れる。ひとりごと然とした悪態も、あるいはそんなあせりを無意識に抑えつけようとしてのものか。 「ハッ、今のはァ―!」 しかしそれも無駄だったようで、不慣れなせいか、左目が開いていないことも手伝ってか、彼は降りるべきインターチェンジを見過ごしてしまった。 焦りがピークに達し、軽いパニック状態に陥った彼は正常な判断ができず、フリーウェイを逆走しようとした。減速もせずにである。 「お、おお、うおおおおお!」 このときの時速は、百と少し。当然曲がりきれず、彼のバイクは安っぽい特撮映画で使われる、怪獣の吼え声のような耳障りなスリップ音をたてながら分離帯に猛スピードで突っ込んだ。州立病院行きは免れないはずだった。 「なんだ? なんなんだあこれはぁあああ!」 衝突の瞬間、突如として彼の眼前に銀色に光り輝く鏡らしきものが現れ、バイクと彼はそれに頭から突っ込んだ。鏡は割れることなく、寧ろ彼を飲み込んでゆく。 どうやら鏡ではなかったらしい、などと彼が考える間もなく、 「うおああああぁぁああ! ……ッ……ッ!」 絶叫を最後に、彼は消えた。静寂だけが残る。 それからしばらく。彼の絶叫を吸い込んだ夜空で、闇に染まった空高くで、きらめく星々の合間を縫うようにして、 二つの星屑が長い軌跡を描いた。 一章一説 ~星屑は違う空に流れる~ 時は春。 所はトリステイン魔法学院。 堅牢堅固な城郭を思わせ、普段は見るものに厳かな雰囲気を与える校舎も、今は陽気にあてられたようで、どことなく穏やかな空気に包まれている。空には綿菓子の食いかけのような雲がひとつふたつ浮かんでいたが、逆にそれが透き通るような青を引き立てている。快晴だった。 そしてそんな晴ればれとした空の下では、轟音を伴った爆発が断続的に発生していた。 「これで53回目か!? つ、次はいつ、どこが爆発するんだ!?」「ゼロのルイズが何度失敗するか、賭けてみるのも悪くね――――ッ」「賭けてる場合かァ――! もう少し離れなきゃあやばい!」「成功のないまま終わり。それがルイズ・フランソワーズ・ヴァリエール……」 罵声と悲鳴のない交ぜになった野次が、集まっていた生徒達の方々から飛ぶ。 爆発の原因であり、『ゼロ』と呼ばれた少女、ルイズ・フランソワーズ・ヴァリエールは、十分に美人――というよりは美少女か――といえるだけの器量を備えているが、今はその顔を怒りの朱で染め上げ、いかにも気の強そうな形の整った眉は吊り上がり、鳶色の目には角が立っている。 「あんた達さっきからうるさいわよ! 集中できないじゃない! それに、そんなに沢山失敗してないわッ!」 彼女が言うように、失敗の回数そのものは二十に迫る程に留まっていたが、しかしその度に爆発である。どこがそうなるかもわからないうえ、いつ終わるかもわからないのだから、罵声はともかくも悲鳴を上げるのは仕方のないことだった。 だが当のルイズにしてみれば、それらの声によって集中が途切れることが、今は何よりも鬱陶しい。 何故なら今日は。 『使い魔召喚の儀式』 ルイズにとって、いや、ルイズ達全員にとって春の使い魔召喚は重要な儀式である。何せ進級がかかっているのだ。未だに成功していないのはルイズただ一人だったが、野次を飛ばしていた者達の中にも、少なからず今日のこの儀式に不安を抱えていた者はいる。 「まったく……!」 ルイズは度重なる爆風で顔にかかった、その特徴的な、ブロンドがかった桃色の髪を掻き揚げ、集中を取り戻すため、この儀式に臨む際に固めた意思と決意を改めて心に刻み付ける。 (予習復習は怠らず、日々の授業も欠かさない。立派な貴族に、立派なメイジになるために。召喚を成功させるため、徹夜でイメージトレーニングもしてきた。始祖ブリミルにお祈りも捧げたし、昨日の夜に偶然見つけた流れ星にも、きかっり三回お願いした。絶対に成功する。成功させるわッ!!) 努力している。神頼みもした。後は自分の力を信じればよい。それしかなかった。 目を閉じ、息を整え、杖を構える。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、うったえるわ! だからいい加減に、応えなさいッ!」 地鳴りがおき、風が吹き荒れ、本日累計二十回目の爆発で、半径30メイルほどが砂煙に包まれた。 「げほ、けほ、また失敗か! ここまで砂煙が届くとは、これじゃあ本当にこっちの身が危う いぞ!」「いつもいつでもうまくいかないんだから! あんたこそいい加減にしなさいよ、ゼロのルイズ!」「言っても――痛たたた目に砂が! ――無駄さ。諦める気までゼロなんだからな!」 口々にルイズを非難する生徒達だったが、ふと、奇妙な感覚に包まれた。 「……」 ルイズが固まったまま動かない。 ルイズは生来の負けず嫌いであり、また、名門公爵家ヴァリエールの生まれであることを誇りにしている。ので、からかいや侮蔑に対しては、たとえそれがほんの冗句であったとしても過敏に反応する。とりわけ、『ゼロ』という単語をルイズは嫌っており、耳にするなり内容も聞かずに食って掛かるほど だった。 ルイズを馬鹿にする者達の大半は、そうやって食って掛かってくるルイズを見て面白がるのだ。それはルイズの高名な家柄を伴って、既に学院中に広まっており、皆の習い性のようにまでなっていた。 だからこそ不自然だった。これほど自分たちがゼロ、ゼロ、と連呼しているのに何も言わず、あまつさえ顔色ひとつ変えないルイズは、有体にいえば不気味である。 しかし、何人かの生徒は気づいていた。ルイズは反応しないのではなく、別のものに意識を奪われ放心しているのである。反応できていないのだ。 舞い上がった砂煙が、春独特の穏やかながらも力強い風に巻き込まれ、掻き消えてゆく。 砂煙が晴れるに連れ、生徒達は皆、ルイズの意識を奪ったものに気づきはじめた。 「なにィィイイイイ!?」 「今起こった事をありのままに話したいが、こればっかりは本当に信じられないぞ」 「『召喚』は『成功』……していたのかよォ~」 何かが、爆発でえぐられた穴の中に横たわっていた。 ◆ ◆ ◆ 「ぐうぉッ! うおァァアアアアア!?」 激痛が、彼の意識を無理やりに覚醒させた。 熱したアイロンを押し付けられたうえにスチームを吹きかけられたような痛みと熱さだ。もちろん実際にそんな体験をしたことはないが、少なくとも、炎天下に駐車してあった黒の乗用車に、以前ウッカリ手をついてしまったときとは比べ物にならない。突然のことでもあり、その痛みがどこからくるものなのかも、彼にはよくわからなかった。 「ぐぅ、う、ううッ!」 それが左手であると認識した途端、また新たに、じりじりとした痛みが左手を襲った。見れば、奇妙な記号が浮かび上がってきている。 と、混乱する間もなく唐突にその痛みが治まった。 傷みの余韻でぼんやりとする頭をめぐらすと、城や塔、奇妙な出で立ちをした集団、月面のようにクレーターだらけの風景が目に入った。自分の乗っていたバイクを、何者かは知れないが、これまた奇妙な出で立ちの男がいじくっているのも見える。 そこで、周りの喧騒にも意識が向くようになった。 「見ろよ、やっぱりどう見ても平民だ!」 「しかもなんだ? あの服は。乳牛の皮でも被っているのか?」 「あんなに時間かけて召喚した使い魔が平民とはな。さすがはゼロだ!」 ドッと笑いがおこり、そんな笑いをかき消すように、実際本人はかき消すつもりで、桃色髪の少女が顔を真っ赤にして声を張り上げた。 「あんた達しつこいわよ! なんか恨みでもあるわけ? それに今ゼロって言ったの誰よ! 三歩前へ出なさいッ!」 恨みといえば二十回分の爆発の恨みだろうが、怒鳴り散らすルイズの剣幕に、笑い入っていた彼らの声も多少控えめなものになる。控えめになった分、内容の質は悪くなった。 当然ルイズは気がおさまらないようで、ボーっと座り込んでいた男に向かって、ズイっと足を踏み出すと、怒り顔で、八つ当たりのように言った。 「それよりもあんた誰!?」 「なんだ? オレか?」 「会話が成り立ってないわ。質問をしているのは私。誰かと訊いてるのよ、あんたの名前!」 「……リキエル」 いまだ状況が掴めず思考の処理が追いつかない彼は、聞かれるまま、唸るように自分の名前を口にした。 しかし聞いたわりに、当のルイズはそんなことは特にどうでもよいのか、顔を赤くしたまま、なにやらぶつぶつと呟いている。よくよく見れば、どういうわけか涙目だ。 「馬鹿にしてッ! 私だってやり直したかったわよ。なんで平民なのよ……。しかもその平民相手に私のファ、ふぁ、ファ~~~スト……うううっ! 飛びたいわッ」 そんな呪詛を吐くルイズと座り込んだままのリキエルのもとに、ツカツカと歩み寄ってくる中年の男がいた。どこか疲れたような表情と生え際の後退した頭髪とがあいまって、だいぶ老けた印象を与える。バイクをいじっていた男だった。 彼はリキエルの左手をひとしきり観察すると、憤懣やるかたなしといった風情のルイズに向き直り、笑いかけた。人の心を落ち着かせるような、穏やかな笑みである。 「ふむ、珍しいルーンだが、召喚も契約もうまくいったようだね。ミス・ヴァリエール、おめでとう」 「……ありがとうございます。ミスタ・コルベール」 ルイズはやはり納得がいかないようだったが、それには気づかないのか、あえてそういうふりしているのか、コルベールは満足気に頷くと、その場にいた者達に教室へと帰るよう促しはじめた。どこかそわそわしているようにも見受けられる。 「はは、がんばれよゼロのルイズ、お前は徒歩だァ――ッ」「飛んでみなよ、さ、あんたにできるならね!」「ゼロが? まさかだろ! 『フライ』も『レビテーション』もまともに使えないんだぜ?」「成功のないままおわ――」「お前それさっきも言ったろう」 彼らはマントを一様に翻し、口々にルイズを嘲りながら空を飛び、去っていった。 その光景はリキエルにとって異常なものだったが、立て続けに強い衝撃を受けた彼の脳は、混乱する間もないを通り越し、考えることそのものを拒否していた。だから彼は冷静で、見上げた空に薄っすらと浮かんでいた月がふたつあったことにも、心が動かされることはなかった。 「と、ところで君。ああ、あのき、奇妙な道具――だろうか? あれをその、しば、しばらくの間このわたしに預けてはくれないだろうか。いやなに! 悪いようにはしないよ少しばかり解たゲフンゴフン細部を調べたりするかもわからないが固定化もかけるしなんなら料金を払うにもやぶさかではないよしかしあれは一体何なのだねいやはやあんな金属の感触は初めてだしああ早く研究してみたいが今取り掛かっている研究も捨てがたくておっとまだ拝借の許可を得ていなかったねというわけでやはりあれをわたしに預けて欲しいのだがかまわんねッ!」 「はあ……どうぞ」 自分の乗っていたバイクを指差しながら、興奮気味を少しばかり通り越した勢いでコルベールが詰め寄ってきても、気の抜けたような返事を返すばかりである。 地団太を踏んでいたルイズが怒声を浴びせるまで、リキエルはぼんやりと、ただ空を見上げているだけだった。
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一章二節 ~ゼロは使い魔と相対す~ 漫然と身を任せるまま、ルイズの部屋に連れてこられたリキエルだったが、道すがら、 停止状態にあったその思考は回復の兆しを見せるようになっていた。少しずつ、身に起きた異常に心が向き始めたのである。 心身ともに整理のつききっていない状態ながら、リキエルはとりあえず事情に明るそうな人間、ルイズに話を聞くことにした。聞いて、まず困惑した。してから、当惑した。いくつかの質問を投げかけたが、返ってくる答えは要領を得ないものばかりで、混乱を助長するものでしかなかったのだ。 「メイジ? 召喚? 契約? 使い魔? 意味がわからないぞ。ここはどこだって?」 「あんた何、まさか魔法を知らないわけ? いったいどんな田舎から来たのかしら。着てるものも変だし、ついでに言えば髪型……っていうより髪の毛も変よね。ここはかの有名なトリステイン魔法学院よ。田舎者っていっても、名前くらい聞いたことあるでしょ?」 呆然とした面持ちで――内心も同じ心持ちで――確認するような口調のリキエルに対し、ルイズはぞんざいな口ぶりで、滔々と言いたいことだけを言った。 「聞いたことがないからこーして訊いてるんだ。大体なんだ? 魔法ってよぉ。それに田舎だって? フロリダは有数の観光地だ。宇宙センターもあれば鼠と夢の国もある州だぜ、それなりに興業はうまくいっているし、総生産も七千億を超えてる。これは五年前のことだがな」 「ふーん、そう。五年前っていうと、わたしまだ十一歳だわ」 「じゃあお前は十六なのか。って、そんなことはどーだっていいんだ! というより、惚気の入り混じった面白くもない恋愛相談を聞くような、露骨にどーでもいいって顔をするんじゃあない!」 「今お前って言ったわね? 言葉には気をつけなさいよ、平民のくせに」 会話は、一向にかみ合う気配すらなかった。 「平民だって? またわけのわからないことを……。ともかく! どうやって連れてきたのかはこの際どうでもいい。お前達の目的も正体も知ったことじゃあない。オレをもと居た場所に帰してくれッ!」 ――ん? そうだ、オレはどうやってここに来たんだ? オレは事故って……。 愚痴っぽく言いながら、リキエルは同時に疑問を抱く。それは思考能力の復旧作業が、今しがたになって完了したからだった。そうなると、自身の現状をより深く考えることもできるようになる。しかしそれはリキエルにとって、決して喜ばしいことではなかった。 ――鏡……いや、鏡らしきものか。それが向かってきて、違う。向かってったのはオレだ。それで意識が、左手に奇妙な文字が、イギリスにあるようなやたらとでかい城が見えて、でかいといえば、あの月はなんだ? 大きさはともかく2つある理由は、ってそうじゃない。どうしてオレは……。 「言葉に気をつけなさいって言ったでしょ。還すなんて無理よ。もう契約しちゃったし、呼び出すことはできても、元に戻す魔法なんてきいたこともない……ってちょっと聞いてるの? 主人の話くらい聞きなさいよ!まったく、使い魔としての自覚に欠けてるんじゃないの? いい? 使い魔っていうのはね」 思考の渦にはまり込んだリキエルの耳には、ルイズのそんな声はほとんど入らず、ムスッとした顔も目に入らないようだった。 ――そうだ、ああそうだ。いやそうじゃない。なにがだ? なにが、オレは事故って、左手に激痛が……人が飛んで、魔法だと? あ? 魔法だ? わけがわからなく、わけ、あ、まずい。わからねえ。これ以上はやばい。これ、わけが、これ以上は、うう! やばい、まただァ! 息が荒れ、汗が噴き出す。 「主人の目となり耳となり、秘薬やその素材を見つけてきたり、主人の身を守ったりする存在なんだけど、どれもあんたには……あんた、ど、どうしたのいったい」 「やべえぜッ! 手から汗が、ビショビショだ。まぶたが下りてくる!」 リキエルが突然大量の汗をかきながら取り乱すのを見て、使い魔の役割について講釈していたルイズは狼狽する。 ――バイクで、左手が、月が2つ、魔法が、事故って、使い魔で、人が飛んでッ! 手に激痛、手、手が汗で、激痛、ふかないと! 目が、前が見えねえ! タオルは? ここはどこだ!? うおぁあまぶたが! 「い……息苦しいッ! 汗をふきたいッ! タオルはどこだッ!?」 「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ! どうしたっていうのよ!?」 ――落ち着け? 落ち着け!? 落ち着けるわけがねえ! くそ、息苦しい! タオルはどこだ。ここはどこだ! 駄目だ、考えるんじゃあない! またいつもみたいに、また、また! ああくそ。苦しい! くるし、考え、息がッ! リキエルの意識の中には既に、ルイズの存在など影も形もない。それどころか、自分が正常な意識を保っていられるかどうかさえ、リキエルにはわからなくなってくる。 正気が保てない。そう思った瞬間リキエルは、首の後ろだけを無重力状態にされたような、嫌な浮遊感を伴う恐怖にさらされた。 「まぶたがッ! どんどんおりてくるんだぜッ! 見えねえッ!」 「なんなのよ……いったいなんなの!」 はいつくばり、ゲドゲドの恐怖面で滅茶苦茶に手探りをするリキエルを前にして、ルイズの方もパニックを起こしかける。 リキエルの思考は止まらない。 ――鏡が、事故って、バイトの、召喚、激痛、考えるな、激痛、正気が、正気が、使い魔、汗をふきたい、タオルは、また、考えるな! まぶた、息苦しく、前が見えねえ! 正気が、ちくしょおお! 「いつもだ! ストレスが重なるといつもこうなる。使い魔だって? オレにはなんの力もない! こんなオレに何ができるっていうんだ!? ちくしょう、ここにタオルはねーのか! 死ぬかもしれないッ!」 処理しきれずに断片的になり、乱雑に思い浮かぶ記憶の奔流に精神をかき乱され、リキエルは耐え切れずに悲鳴を上げた。 「え?」 メイジの存在すら知らない平民を使い魔にしなければならない理不尽と、その平民が目の前で何の前触れもなしに取り乱し、喚きだすという理不尽に苛まれ困惑し、小刻みに震え立ち尽くしているだけのルイズだったが、その平民の悲痛な叫びで、半強制的に意識をゆり戻された。 ルイズは考える。この男は自分の使い魔だ。平民であろうと人間であろうと、自分の召喚した使い魔だ。その使い魔が苦しんでいる。突然池のど真ん中に放り込まれた蟻のように苦しみ、もがいている。使い魔を見捨てるメイジがいるだろうか。そうすれば、自分の理想とする貴族の像はどうなる。自分の憧れ、姉達ならばどうするか。 「……」 改めて彼の様子をうかがってみると、その苦しみようがわかる。 目を覚ましたときから閉じられたままだった片目は気になっていたが、いまや両のまぶたが下がったまま痙攣している。汗はまさに滝が流れ落ちるようで、両手で押さえられた喉からはヒュウヒュウと、取入れ損なった空気がもれ出ていた。 「……」 厳しいが優秀な上の姉なら、こともなげにその冷静さで対処するだろう。病弱だが優しい下の姉なら、その優しさでもって献身するだろう。自分にはそれはない。ないが、できることがないわけではなかった。 「タオルは、タオルはねェーのか! くそ、正気が、息が……はっ! こ、れは」 むなしく空を掻くだけだったリキエルの手のひらに、ごわごわとした布の感触が触れる。 「お、落ち着きなさいってば! ほら、タオルよ。ゆっくり息を吸って、汗をふきなさい!」 「ヒック、ヒッ、クァ! はぁ―、はぁ―。あがが、はぁ―」 リキエルは渡されたタオルで一心不乱に両手をふく。タオルはよく汗を吸い、驚くことに、絞れるまでになった。 「はぁ―、はぁ―、がが、かっ、はぁ―、すまない」 尋常ではない量の汗が流れ、まぶたも上がっていないが、少しずつ息が整ってくる。なんとか話ができるようになったリキエルは、喘ぎながらも謝辞を述べた。 「ほ、本当よ、感謝しなさいよね。大体、しし、死ぬだなんて大げさなのよ。ちょっと、ちょっとだけびっくりしたじゃない。いったいなんなのよあんた」 プライドからか、動揺を隠すため、ルイズはかき集められるだけの威厳を声に乗せて、どもりながらもそう言った。なんなのよ、とは抽象的だったが、リキエルは、その言葉の意図するところを汲み取った。 「はぁ―はぁ―、クッ、はぁぁ――――」 最後にひとつ大きく息を吐き、もう一度「すまない」と言ってから、リキエルはポツポツと、自分の元いた場所とこの場所との差異、この場所に来るまでの経緯について語り始めた。 ◆ ◆ ◆ 「つまり、月がひとつで貴族もメイジもいない。あんたはそんな場所から来た?」 「Exactly(そのとおりだ)」 「……遠くから来たっていうのはなんとなくわかるけど、さすがに信じられないわ」 「オレだって同じだ。信じられるか、こんなファンタジックでメルヘンなことが」 ベッドに座り、リキエルの話に耳を傾けていたルイズだったが、その内容は彼女の価値観でいえば突飛すぎるもの、非現実的すぎるものだった。田舎者の無知な平民と考えていたが、自らの使い魔となったその平民は、ひょっとすると予想外に厄介な存在なのかも知れない。 先ほどのリキエルの取り乱しようから、少なくとも、彼のいた場所とトリステインには、その生活様式から常識に至るまでさまざまな差異があることはわかっていたが、その場所が異世界ともなると、話の段階が変わってくる。 ――もしかしたら……。 担がれているのかも知れない。あるいは、リキエルの精神が異常をきたしているとも考えられた。先ほどのリキエルの様子を見たあとでは、そんな可能性もないとは言い切れない。むしろそう考えた方が、より現実的とさえ思えルイズには思えた。 しかし、相変わらず片方のまぶたが下がったままで顔色もよくないとはいえ、今のリキエルの受け答えは健常者のそれだった。困惑しているようではあるが、混乱もしていなければ、特別おかしなところも見受けられない。 担がれるにしても、そんなことをする理由は初対面のリキエルには無く、第一あの苦しみようが演技ならば、トリステイン領内にある劇団のほとんどはお遊戯会もいいところだ。 ――って、お芝居を見たことはなかったわ。 答えも出ないまま思考が逸れる。思考が散漫になってきているらしかった。 結局のところ、リキエルの言うことを信用できるかといえば、やはりその内容が非現実的すぎるのである。 もし本当だとしても、どうするべきなのかルイズにはわからない。送り返すべきかもしれないが、自身が言ったようにその術を知らない。聞いたことすらない。だいたい、話の内容がどう考えても非現実的すぎる。 ――アレ? 気づけば、ルイズは堂々巡りの第一歩を踏み出していた。 ここまで考えたあたりで、ルイズは一度考えるのをやめた。リキエルそのものには気の毒という感情も湧くし、先ほどの様子を目の当たりにした以上、あまり無体な扱いをするのも気が引ける。それでもやはり平民のためにあれこれと悩むのはなんだか癪だったし、精神的にも肉体的にもなんだか疲れてしまっていた。 そんなルイズの悩みの種、一方のリキエルはというと、こちらもあれこれと考えている最中だ。 ルイズと話をする過程で、図らずも思考の整理がついたため、驚きこそすれ、先ほどのようにパニックを起こすことはなかった。なかったが、それでもこの事態にはついていけなかった。ただ漠然と、ここはどうやら異世界らしい、ということが理解できてしまっただけである。 輝く鏡に魔法に貴族。おまけに目の前の小娘の言を信じるなら、自分は召喚された使い魔らしい。普通ならば、新手の悪徳募金収集か? と耳も貸さないだろうが、実際に目の当たりにした諸々の出来事を鑑みれば、そう思うよりなかった。 理解を超える事象には無理やりに理屈をつけず、流されるままそれを受け容れるか、夢の中だと思う方が楽だ。一種の現実逃避だが、今のリキエルにそのことについて深く思考する気力はない。なるようになれである。 そういったこともあってか、リキエルは使い魔をやってもいいような気がしていた。捨て鉢な気持ちだが、それだけというわけでもない。 ――コイツに。 助けられた、とも思うのだ。偶発的なできごとであれ、分離帯に突っ込まずに済んだのは大きい。やけに高飛車な態度はあまり好かないが、先ほどパニックの発作を起こしたときに、自分を気遣ったことから――使い魔に対してはそれが当然なのかもしれないが――さほど性根の悪い人間でもないらしい。 それに、話を聞いた限りは元の世界に帰る方法は目下のところ不明で、その方法がわかるまではこの世界で生活することになる。当面は自分は養われる側で、他に選択肢が無い。 そして何よりの理由として、今は疲れているし、いろいろと考えすぎてまたパニックに陥りたくもなかった。 ハァ…… 黙考を続けていたルイズとリキエルは、ここ数時間のうちに増えた悩みを思い、同時に心の中で嘆息した。 「そういえば、あんたどうして片方のまぶたが下がってるの?」 「……ああ、まあ、気になるよなァ~」 ひと段落ついたところでルイズは、抱いていた疑問を投げかけた。 ルイズにしてみれば単純に疑問を口にしただけなのだが、リキエルにとってその質問は、トラウマのスイッチを入れるキーワードである。それなりに安定していたリキエルが、みるみるうちに沈む。 「最初は16の頃からだ……学年末の試験の会場だったよ。両方のよォー、まぶたがストーンと急に、俺の意志に関係なく落ちてきちまってよォー」 語りながら、リキエルの顔は少しづつ青ざめていった。額には早くも玉の汗が浮かび、呼吸も荒くなってきている。 「はッ! もしかしてやな予感。まま、まさか、また!? もういいわ。は、話したくないならもういいから!」 リキエルの様子に気づき、また先ほどのようにパニックを起こされてはたまらないと、ルイズは叫ぶようにして、あわてて彼の話を遮った。 「ハァ――、ハァ――」 リキエルは額に掌をあて、汗をぬぐいながら深く息をする。 未然にリキエルのパニックを阻止し、ルイズも安堵して冷や汗をぬぐう。やはり厄介な平民を使い魔にした、と思った。 ――使い魔といえば。 リキエルの呼吸が整ったころ、ルイズは使い魔の仕事についての話が途中だったことを思い出した。納得がいこうがいくまいが、この平民に使い魔をさせるしかなかった。ならば、その役割について教えておかなければならない。 そう思い、ルイズは口を開いた。 「で、改めて使い魔の仕事につい――」 「ちょっとルイズ、あなたさっきからぎゃーぎゃーうるさいわよ。隣付き合いはデリカシーを大切にしなくちゃあね。それにお子様はもうそろそろ寝るお時間じゃなぁい?」 と、そのとき唐突に部屋の扉が開き、ルイズよりいくつか年上と思しき女生徒が無遠慮に踏み入ってきた。ボリュームのある赤い髪と、情熱そのものを閉じ込めたような紅い瞳が褐色の肌に良く映える、ルイズとは違う種類の美人だ。ルイズが顔美人ならば、こちらは色気美人といった具合だろうか。プロポーションに至っては完全に対極である。 「だ、誰の体が、なんですって……? 誰の体型がお、おおお子様みたいですってええ!? 確かに聞いたわ! じゃなくてツェルプストー! なに勝手に入ってきてるのよ! 学院内で『アンロック』を使うのは禁止のはずでしょうが!」 「ご挨拶ね、あなたが心配だから見に来てあげたのよ? どうやら平民を使い魔にしたらしいじゃないの。落ち込んでるんじゃあないかってね」 「なっ! あん、た……い、いけ、いけしゃあしゃあぁ……ッ」 ルイズはいろいろと言いたそうだが、言いたいことがまとまらないのか、口元をわなわなと震わせているだけで声がでていない。頭に血が上ると、舌が回らなくなる性質らしい。 そんなルイズを捨て置いて、グンバツな女生徒はリキエルに視線を向けた。 「あなたお名前は? 私はキュルケっていうの。二つ名は『微熱』」 「オレはリキエル」 リキエルは唐突に入ってくるなりルイズと口論――食って掛かっていたのは主にルイズだったが――を始めた女に面食らっていたが、どうやら隣人であることがわかると、こういったこともさして珍しくはないのだろうと判断した。 キュルケはリキエルを値踏みするように上から下まで観察した後、ルイズに視線を戻し、挑発するような笑みを顔に浮かべた。 「本当に平民なのね。因みに私はサラマンダーだったわ、正真正銘、火竜山脈のね。好事家に見せたらまず値段なんてつかないでしょうね~」 「ぐ、だからなんだっていうのよ! そんなこと言いに来たんなら、さっさと自分の部屋に帰りなさいよ!」 サラマンダーを召喚したという言葉にルイズは一瞬たじろいだが、すぐに持ち直してキュルケ部屋から追い出そうとする。キュルケも長居するつもりはなかったらしく、「乱暴ね」などと言いながらも出て行くそぶりを見せた。 「そういえば、キスのお味はどうだったのかしら? まさかあれが初めてじゃあないわよね? まあどうでもいいけど。じゃ、おやすみなさいね~」 が、ただで出て行くつもりもなかったようで、非常に強力且つ、主にリキエルにとって危険な爆弾を放り投げていった。その爆弾は、理性によってなんとか抑えつけられていたルイズの怒りを、ものの見事に爆破した。 「ぬう~~~っ! ツェル、プス、トオオオォォオオオオ!」 言葉を発するもままならず、ルイズは獅子の咆哮もかくやそう叫ぶと、乱暴に服を脱ぎだし、これまた乱暴にネグリジェへと着替えだした。 なぜ脱ぎだす? だとか、繊維を傷めるんじゃあないのか? だとかをリキエルが考えている間に、ルイズは着替えを終え、呆けた顔のリキエルに小山ほどの量の何かを投げつけた。 「もうっ! 寝る! 疲れた! 洗濯!」 色々と抜け落ちた言葉で叫ぶと、それを最後にルイズは本当に寝てしまった。 使い魔の役割を話すことはおろか、リキエルを気遣うような思考も、とうの昔に白河の底である。いや、多少なりともそんな思考があったからこそ、そして疲労が溜まっていたために、リキエルは怒鳴られる程度で済んだのかもしれなかった。 これが普段のルイズであれば、リキエルが無事に次の朝を迎えることはなかっただろう。とりあえず鞭で十六連打された後、延髄蹴りに部屋から蹴り出されていたはずだ。 なぜルイズがそこまで激昂するのか? その理由は使い魔とメイジとの契約の儀、『コントラクト・サーヴァント』の方法にある。 その方法というのが――勿論リキエルの与り知るところではないが――口付け、有態にいえばキスなのである。 呼び出した使い魔が人間で平民で、さらにその平民にキスしなければならない。ルイズは初めそれに明確な拒絶を示し、再度の召喚を猛烈に望んだが許されず、結局リキエルにキスする破目になったのだ。 しかも実をいえば、それはルイズのファーストキスだったのである。うら若き乙女の初接吻ともなればその重要性は語るに及ばず、それを見ず知らずの馬の骨、もとい牛の皮に捧げざるを得なかったルイズの苦悩は、推して量って知れずとも知るべしである。 そして、あくまで使い魔との契約のためなのだから、あれはキスのうちにカウントしないはず、と半ば以上無理やりに納得し、忘却の向こう側へ押し込もうとしていたところにキュルケの爆弾である。たとえルイズでなくとも、堪忍袋の尾が切れることこれ必定也、である。 「気をつけた方がいいかもな、これは」 知らず知らずのうちに命拾いしたリキエルは、それでも本能的に危険を察知していたようで、ルイズはキュルケを敵視しているらしいということを心に刻んだ。ついでに、身体的なコンプレックスがあるらしいことも、備考として刻む。 それから渋い顔をして、先ほど投げつけられたものを拾い上げた。衣服の類と……下着にしか見えない白い布。これを洗えということらしい。どうやら、身の回りの世話や雑務全般を押し付けられたようだった。 「……まあいいか」 嘆息しながらも、リキエルは自分を納得させる。 高飛車で高圧的な態度は、生きた封建という制度と年相応のわがままで話が付く。洗濯は仕事と思えばどうということもない。何もできないと言ったのは自分だし、本当のことだ。これくらいのことは当然と思えばいい。恩云々を置いておくにしても、上下しか分からないこの世界では、薄く寝息をたてるこの少女に頼るしか、他にないのである。 「男にこういうのを洗わせるってのはどうかと思うがな。貴族ってのはそういう奴らってわけか?」 ルイズに言ったものか、そう皮肉気につぶやいたリキエルは、とりあえず寝床を探し始めた。今から洗濯をするほどの気力は残っていない。今日は寝て、明日の朝早く起きしてやればいいだろうと、リキエルは思ったのだが、 「あ……なんだ? 毛布の一枚もないぞッ! 床で、しかも布切れ一枚かぶらずに寝ろってことかよッ! これも貴族と平民の差ってやつなのか!?」 使い魔の仕事もやぶさかではないと思っていたが、それもやはり間違いだったかと、リキエルは身の不遇を嘆きながらも床に寝転がった。そうすると、まだ少し脳が興奮しているのか、取り留めのない考えが浮かんでは消えていく。 (冷たい床だな。石だからだろうな……お、体温で温まってきたなァ。冷てェ! 寝返りはまずかったか。自転車のサドルとかも、こんな感じで冷たいよなァ。朝方とかよォー。そういや、バイクはどうなったんだっけか。ま……いいか。乗っても、また事故るだけ、だろうさ。床は冷たいが、寒くは、ないな。秋か、春か、この世界にも、季節とか暦ってのは……あるんだろう、なァ) ふと、目じりのあたりに痺れるような感じがしたので、リキエルはまぶたを少し強く閉じた。すると、強い虚脱感が体を襲う。興奮の裏に潜んでいた抗いようもない睡魔が、リキエルの腕を掴み、引き込もうとしているらしかった。 リキエルはまた、漫然と身を任せた。
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意外! 神の右手ヴィンダールヴ 人気の無い森の中までやって来た承太郎は、タバコに火を点けた。 「おめーも吸うか?」 「いや、俺は遠慮します」 とりあえず適当な岩に承太郎は腰掛け、仗助は木の根の上に座り込んだ。 「さて……何から話すべきっスかね~……」 「まずてめーが何者なのか教えてもらおうか」 「はあ……その前に一個確認させてください。今年は西暦何年でしたっけ?」 「……1989年だ、俺がこの世界に召喚されたのはな」 「そ~っスか……俺もです。参ったな、どう説明すればいいのか……」 難しそうに頭を抱える仗助。 どうやら『いきなりハルケギニアに召喚された』という訳ではないらしい。 破壊の杖の持ち主や、シエスタの祖父のように、偶然この世界に紛れ込んだのか? 「だったら答えやすいよう質問する。お前はどうやってこの世界に来た?」 「サモン・サーヴァントです。ロマリアの……えー、とある人に召喚されました」 なぜか自分の召喚者を隠す理由を承太郎は推測してみる。 「まさか……虚無の担い手か? お前を召喚したのは」 「さすが承太郎さん、話が早いっス。 そういう訳で誰が俺を召喚したかは訊かないでください、虚無の担い手って知られると俺の主の人も色々迷惑すると思うんで……」 「となると、てめーは虚無の使い魔……という訳か」 仗助は右手の手袋を外して、使い魔のルーンが刻まれた手の甲を見せた。 「神の右手ヴィンダールヴ……能力はあらゆる獣を操る事。 そして俺のスタンド、クレイジー・ダイヤモンドの能力は、触れた物を『直す』……人だろうが物だろうがお構いなく」 そう言いながらスタンドを出現させた仗助は、地面に落ちていた石を拾うと、クレイジー・Dの拳で粉砕する。 しかし粉々になった石は、時間が逆回りするかのように元通りの形に戻った。 「……手の内をそう簡単にバラしていいのか? 仗助」 「別に構わないっスよ~。承太郎さんの能力もバレバレですから」 「……何ッ?」 「時間を数秒間止め、止まった時の中を動く……。知ってる人は知ってます」 まるで自分以外にも知っている人間がいるというような物言いに、承太郎は警戒心を強めた。自分の能力を知る何者かが情報をばらまいているのか? ワルドと、操られたウェールズの事を思い出したが、二人とも時間が止まった事は理解していないようだった。 他に時間停止を見せた相手はキュルケとタバサくらいのもの。 いったいどこから情報が漏れたのか? それは、自分の事を知っているような態度を取るこの東方仗助からではないか? 果たして仗助は敵か? 味方か? 「知っているなら話が早い……。てめーが怪しい素振りをした瞬間、時間を止めてスタープラチナを叩き込む」 「ちょっ、待ってくださいよ~ッ。俺は別に承太郎さんと敵対する気はね~んスから。 むしろ味方です! 日本に帰るために協力し合いたいと思ってんでスよ?」 「だったらてめーが何者なのか正直に喋ってもらおう。 虚無の使い魔だという事は解った。だがそれだけじゃあねーだろう?」 頬杖をついて仗助は溜め息を吐いた。 「信じてもらえるか自信無いけど……ぶっちゃけると俺は承太郎さんの叔父です」 「叔父……だと……?」 「ジョセフ・ジョースターが日本人女性と浮気して産まれたのが俺です。 いわゆる隠し子。この件はジョースター家は『まだ』知りません」 仗助の言葉を信じるなら、祖父ジョセフは承太郎がホリィから生まれた頃に、他の日本人女性に子供を生ませていた事になる。 ほぼ同い年の叔父という存在は実に奇妙なものだった。それが真実ならだ。 「……確かにじじいの面影はあるが……信じると思うか? そんな話……」 「そうなんスよね~……それが俺も疑問なんです。どうすれば信じてもらえるか。 という訳で俺の生い立ちとか色々話したいんですけど、いいですか?」 「……話してみな」 仗助はS市杜王町に住んでいて、そこにはスタンド使いが大勢いると話した。 その原因はスタンド能力を発現させる『弓と矢』の存在。 かつて『DIO』がそれを使い部下を増やしていたらしい。 その『弓と矢』は日本にも存在し、杜王町に様々な事件を起こした。 アンジェロに殺された祖父。虹村兄弟と父親。矢に貫かれた広瀬康一。 弓と矢を強奪したレッド・ホット・チリ・ペッパーの音石明。 スタンド能力に目覚めた二匹のネズミをハンティングに行った事。 漫画家の岸辺露伴に、幽霊の杉本鈴美。 重ちーという友人の死と、シンデレラの能力。 そして吉良吉影という殺人鬼と、写真の親父が持つふたつ目の弓と矢。 「……話が見えねーな。『弓と矢』の話は興味深いが、 てめーの武勇伝を自慢したいなら後にしてくれ」 「まーまー、これが結構重要なんです。 それにスタンド使いの情報は知っておいて損は無いっスからね」 承太郎の異論を軽く流して仗助は話を続けた。 吉良吉影のスタンド能力、川尻浩作の顔や指紋を得ての逃亡。 新たに弓と矢に貫かれた刺客達と、成長した吉良吉影との決着。 「とまあ色々あった訳ですが、この時杜王町には頼もしい助っ人がいたんです。 その助っ人のおかげで命を救われたっつーか勝つ事ができたって感じっス。 助っ人の名前は……空条承太郎。一連の事件は1999年の夏の出来事です」 突然話がぶっ飛んだ。 スタンド使いの話をしていたかと思ったら、なぜか未来の話になっている。 さすがの承太郎も困惑し、仗助の頭がおかしいのではとまで思った。 「さっき……話しましたよね、吉良吉影のバイツァ・ダスト。 1999年の秋、あれと似たようなスタンドに出会った俺は、承太郎さんがDIOを倒すために旅をしていた時代に飛ばされました。 そこで過去の自分を救い……1999年までどうすごすか考えていたら、このハルケギニアに召喚されちまった……これで全部です」 「……本気で言っているのか?」 「本気です。歴史を変えるなんてグレートな問題、承太郎さんがどう考えるか解んなかったもんですから先に話させてもらいました。 これで……日本に帰る事ができたら、1999年の夏の出来事を変えられる。 虹村形兆や重ちーだけじゃなく、多くの人が死なずにすむんです。 知っちまったからには……見過ごせませんよね? 少なくとも弓と矢は二本も回収しね~とかなりヤバイ事になります」 承太郎は無言で、しかし拳を握りしめ仗助を睨みつけていた。 最初から正直に話していれば、確かに未来の話なんて聞かなかったかもしれない。 しかし1999年の未来を案じ真剣に聞いたかもしれない。 重要なのは、仗助が騙まし討ちのように真実を最後に明かした事だ。 「騙すような真似してすみません。でも……ダチを死なせたくないんスよ」 だが仗助のこの言葉が承太郎にIFを想像させる。 もし自分がエジプトへの旅へ行く前に戻る事ができたなら、どうする? 敵のスタンド能力や攻略法まで知り時を止める事が可能な自分なら、花京院、アヴドゥル、イギーを死なせずにDIOを倒せるのではないか? 死んでしまった命は決して戻らない……しかし、戻って欲しいと思ってしまうものだ。 「やれやれ……作り話にしては出来すぎだ。正直信じ難いが……証拠はあるのか?」 「えっ、証拠っスか?」 「てめーがじじいの隠し子だとか、1999年から来たという証拠だ」 仗助は慌てて学ランのポケットを探り、財布や学生証を取り出した。 「学生証……レシートもあります。1999年って書いてある……けど」 「こんなもん偽造しようと思えば簡単だが、まあ無いよりはマシか。 それと仗助、てめーはじじいの息子だと証明する方法を知らないのか?」 学生証とレシートを確認しながら、仗助の観察を怠らずに承太郎は問う。 「DNA検査とか戸籍とか……日本に帰らないとちょっと無理っスね」 「……首の背中の付け根を見せてみな」 「首の……? はあ、解りました」 何の事だか解らないといった表情をしながら、仗助は素直に学ランを半分脱いで首の背中の後ろを見せた。 「これでいーんスか?」 「……なるほど。じじいの息子かどうかはともかく、ジョースターの血統なのは間違いないらしい」 「へ?」 仗助の首の付け根にあったのは星型の痣。 ジョセフ、ホリィ、承太郎、そしてDIOが奪ったジョナサンの肉体にもあった物だ。 それを説明してやると仗助はかなり驚いていた。本当に知らなかったらしい。 ついでにジョースターの不思議な血の波長でお互いの位置が漠然と解る事も話すと、仗助はさらに驚いて、その感覚を認識してみようと目をつむって念じたりした。 「だがまだいくつか疑問がある。話を聞く限り……おめーは俺の味方。そうだな?」 「もちろんっスよ。承太郎さんの判断力も、無敵のスタープラチナも頼りにしてます」 「だったらなぜ……俺の能力が仗助以外の奴も知っているような言い方をした? まさかてめーが言いふらしたんじゃねーだろうな」 「え? ああ、そうか。虚無に関してはあんまり情報持ってないんでしたっけ」 仗助はちょっとした優越感を持ってニヤニヤと笑った。 尊敬している承太郎より何かが秀でているというのは、何気に嬉しいものである。 「これはこの世界で虚無に関わる以上、非常に重要な問題です。 確かに承太郎さんの能力は俺が召喚者に説明しました……。 でも、承太郎さんの能力に『その人が気づいたから』から説明したんです」 「どういう意味だ?」 「虚無の担い手は、虚無の使い魔の持つスタンド能力の干渉を受けない」 仗助は真剣な表情になって言い、承太郎は目を見張る。 時の止まった世界を認識して動いていたルイズだが、認識とか動くとかいう問題ではなく、ルイズの時間は止められなかったとしたら。 「承太郎さん、こっちの世界に来て何度か時間を止めてますよね? 俺の召喚者はそのたび、時間の止まった世界の中を動いています。 最初は戸惑っていたようですけど、その事を俺に相談してきて……すぐ解りました。 承太郎さんがハルケギニアに召喚されて時間を止めた……と。 ちなみにクレイジー・Dの『直す』能力も、俺の主には効果がありません。 そして……もちろん時間を止める能力は、もう一人の虚無にも知られています」 「もう一人の虚無だと?」 「ガリア王ジョゼフ。名前が俺達の身内と似ていてアレですけど、うちの召喚者はガリア王が虚無の担い手だと睨んでます。 この事も黙ってろって言われてるんで、くれぐれも秘密にしてください。 一応俺は主と結構友好な関係を築けてるんで……」 「……やれやれ、今度は虚無について聞く必要があるようだな」 「とはいえ、喋りっぱなしでちょっと疲れましたね。一度戻って何か飲まないっスか? ルイズさんにも虚無の話はしといた方がいいだろうし……」 「……そうだな」 承太郎はタバコを消すと、仗助と一緒に天幕へと戻ろうとした。 が、その前にもうひとつ、ルイズのいない今聞いておきたい事を思い出す。 「虚無の使い魔は……虚無の担い手にとって都合のいい行動を取るようにできてるのか? 本能的に虚無の担い手を守ろうとしたり、そいつの力になってやろうとしたり」 「さぁ……どうでしょうかね~? 俺は特にそういうのは感じませんけど。 最初は勝手に召喚されてムカついたものの、元の世界に帰れるよう手を尽くしてくれてるし……こっちもそれに協力しねーと」 「……そうか」 「何か気になる事でもあるんスか?」 虚無の詠唱を聞いて高揚感や安堵を感じる自分。 この世界にいる理由を見出した途端、迷わずそれを選んだ自分。 ルイズを守り戦ってきた自分。 どこからどこまでが自分の意思だったのか……。 「いや、別に……」 「はあ。まあ後でまたじっくり情報交換すりゃ~いいか」 二人が天幕に戻ると、生還した竜騎士隊が酒盛りして大暴れしていた。 「ちょっと、こいつ等どうにかしなさい!」 完全にプッツンしたルイズに渋々従い、承太郎と仗助は結構しんどい目に遭うのだった。
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射撃タイプのキャラカラー一覧です。 他のタイプのキャラカラー一覧はこちら ガンガン追加お願いします。 列名のチェックボックスのON・OFFを切り替えると表示・非表示を切り替えれます 追加方法 クリックorタップで表示 1.↓をコピーしてメモ帳などに張り付ける |**レアリティ**| image(**画像アドレス**)|**カラー名**|**ラスサバ.NET交換対象**|**イベント先行入手アイテム**| 2.ラスサバ.NETにアクセス 3.カスタマイズ→キャラクターカスタマイズ→任意のキャラのキャラカラー設定に移動 4.追加したいカラーの画像を右クリック→画像アドレスをコピー 5.メモ帳に張り付けたテキストの「**画像アドレス**」をコピーしたテキストに置き換える 6.メモ帳に張り付けたテキストの「**レアリティ**」、「**カラー名**」を書き換える 7.「ラスサバ.NET交換対象」「イベント先行入手アイテム」に該当するなら該当箇所を「〇」に書き換える 該当しないなら空欄にしておく (分からなかったら空欄で結構です) 8.wikiのこのページの編集ボタン→追加したい場所に張り付け→ページ保存or公開する 更新履歴 カラー一覧モハメド・アヴドゥル 花京院典明 ホル・ホース グイード・ミスタ ナランチャ・ギルガ コメント欄 更新履歴 頻繁な更新を必要とするため、カスタマイズ系ページの「更新履歴」は今のところは書かなくて結構です。 カラー一覧 モハメド・アヴドゥル レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム ★★★★ ノーマル ★★★★ グリーン ★★★★ オレンジ ★★★★ 知略のイエロー ○ ★★★★ 予言者のピンク ○ 花京院典明 レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム ★★★★ ノーマル ★★★★ ホワイト ★★★★ チェリー ★★★★ ブラック ★★★★ レモンイエロー ★★★★ エメラルド ★★★★ マリンブルー 〇 ★★★★ 邪悪なる法皇 ★★★★ パジャマ ★★★★ サングラス 〇 ホル・ホース レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム ★★★★ ノーマル ★★★★ マリンブルー ★★★★ イエロー ★★★★ ホワイト ★★★★ ライム ★★★★ スカイブルー ★★★★ レッド ★★★★ ピンク 〇 ★★★★ 決闘のパープル ★★★★ エンペラーブラック グイード・ミスタ レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム ★★★★ ノーマル ★★★★ アンバー ★★★★ グリーン ★★★★ ピンク ★★★★ ローズ ★★★★ ベージュ 〇 ★★★★ 新たなる幹部 ナランチャ・ギルガ レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム レアリティ 画像 カラー名 ラスサバ.NET交換対象 イベント先行入手アイテム ★★★★ ノーマル ★★★★ ピンク ★★★★ ブラウン ★★★★ レモンイエロー ★★★★ ネイビー ★★★★ ミント ★★★★ ラベンダー ★★★★ ブルー 〇 コメント欄 test -- (管理人) 2023-09-18 15 00 45 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「うんまーい!!」 サーレーは学園の中の台所の中で料理を食べさせてもらっていた。かわいい女の子に出会えるは、うまい料理が食えるは、今日は超が付くほどラッキーデーだ。 ここが自分の世界と違う別世界だという絶望的事実を知ったこと以外は。 そこまで行くとサーレーの思考が一気に暗くなる。これでは家に帰ることが絶望的になってしまった。 (・・・・母ちゃん。大丈夫かな・・・・。) 何とかは絶対にするが少々悪いニュース過ぎた。と言うか今までそのことに気が付かなかったのがおかしいと思うのだが・・・・。 すると、暗い表情になったサーレーをみて心配になったシエスタがサーレーの顔を覗き込んだ。 「?」 「どうしました?もしかして・・・・おいしくなかったですか?」 その言葉を聴いてサーレーがはっとした顔でシエスタのほうを振り向いた。 そして急いで、その言葉に反論する。 「んなことねえよ!!うん!まじで!!」 サーレーは堅気の人専用の明るい笑顔を見せるとシエスタはそれを聞いて安心したのかニッコリと太陽な笑顔で返してくれた。 「・・・・・・・俺、この場所に永住しようかな・・・・?」 そんな訳行かないのはお前が一番知っているだろう!!サーレー!! シエスタと二人で色々と会話をし、色々とこの国の状況を聞きだしていると台所のドアがいきなり開いた。そのドアの中には四十絡みの髭面のコックの服装をした男がいた。 おそらくここのコック長だろう。サーレーは恰幅の良さといかにもベテランという雰囲気がそういう結論にたどり着いた。その男がサーレーを見ると口を開いた。 「あんたが貴族を相手に大暴れしたって言う野郎かい?」 どうやら、顔が笑顔だが目は笑っていないところを見るとなんだか俺を快く思っていなさそうだ・・・・。と、サーレーは結論づけた。 一応、相手の出方を見ようと多少、斜に構えながら本当のことを言った。 「そうだけど?何か?」 これで相手の真意が分かるだろう。サーレーはこの男を警戒していた。 もしかして、俺のボコッた貴族のガキの中にこいつの息子か娘でもいたのか!? そうなったら、ニコニコしながら杖を取り出して俺を仲間と取り囲んでボコボコに!! サーレーがあらぬ想像(本日すでに二回目。)をして顔を真っ青にしているさなか、目の前のコック長。 マルトーは感動で涙チョチョ切れだった。四十絡みのおっさんがみっともないことこの上ないがこの男はこれを毎回、自分に他人に良いことが起こるたびに泣く男。 とんでもないくらいの感動屋なのだ。年をとると涙もろくなるというがこの場合はチョット異常だ。異常といえばサーレーの勘違いも異常な妄想の域に行っているが・・・・。 しかもサーレー(と書いてヘタレよ呼ぶ)はこの涙をみて・・・・・。 (このおっさん!子供の復讐ができるからって涙流してやがる!! 殺す気だ!!どんな殺し屋でもこんな明確な意志はでねえ!!) もう呆れて感想を言うこともはばかれる・・・・。 「あの・・・・。サーレーさん?マルトーさん?」 シエスタもこの二人の間の空気がこの数秒間で微妙に変わったことを感じ取っていた。 それと同時に妙な嫌な予感も・・・・・。 ソウコウしているあいだにマルトーの感動ゲージがMAX!!! やばいぞ!!逃げろ!!サーレー!! 「わ、」 「わ!?(声に出して読むときは普段より一オクターブ高く言おう!)」 「われらが剣よぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 サーレーに向かって一直線にマルトーが向かってきた!!もちろん憎むべき貴族をぶちのめした自分たちの英雄に対して凱旋と感謝の意味で!! その巨体のダイブと強靭な腕による握激は常人に対しての死刑宣告でも会った!! 「うそだろ・・・・。くるな・・・・。くるなよ・・・。どこから来るんだ?いったい!!」 そしてサーレーは数日後自分のボスの数回目の断末魔に使われえる言葉を先取りして使ってしまうことになった!! おれの傍に近寄るなー!! ぼきゃぼきゃぼきゃ!! ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! サーレーがマルトーに抱き潰されてから数時間後 トリステイン魔法学院 食堂 「まったく・・・。あの蜘蛛頭どこ行ったのかしら・・・・?」 ルイズはしばらくしても帰ってこないサーレーを心配になって、あちこち探したのだかまったく見つからずにもう登校時間になってしまった為、仕方なく登校してきた。 サーレーが心配すぎて午前の授業もまったく身が入らなかった。 (まさか、逃げてないわよね?大丈夫よ!!たぶん・・・・。) そこまでルイズは考えるとなんだか悲しくなってきた。たぶん、なんて無いのだ。彼は家族のために故郷に帰りたかったのだ。ここから逃げるのは当たり前だ・・・・。自分の我が侭に付き合う義理は一切無い。 「なによ・・・・。裏切り者・・・・。」 ルイズは寂しい顔をしながら静かにつぶやいた・・・。彼は自分を裏切ることは無いことは分かっている。なにせ、彼とルイズは何一つ約束もしていない。あるのはただ一つ、自分から押し付けられた“契約”・・・・。 そして彼女は自分が改めて何も無い“零”なのだと気が付いた・・・・。“気が付いて”しまった・・・・。 「ああ、せめて素直になって友達くらい作ればよかった・・・・。」 ルイズは自分を肯定してくれる人を無意識に欲っした。そのまま彼女は泣きながらテーブルに突っ伏してしまった。 そんなルイズを影から心配する希少な人間が数名というところか。存在していた。 「彼女・・・。大丈夫かな?」 その一人、ギーシュ グラモンとその彼女、モンモランシーが泣き突っ伏しているのを遠くから心配そうに見ていた。 この二人は通常ならば敵対するか他の生徒と一緒におちょくるかしているのだが、この世界ではちょっと違っていた。 彼らは、確かに一時期彼女を馬鹿にしていたがとある理由からを影から助けている。 彼女に魔法を教えたり、クラスで孤立しないようにしたりといろいろ手を尽くしたのだが・・・。成功したとは言い難かった。むしろ彼女のプライドの高さに触れ、大失敗を喫した事の方が多かった。 でも彼らはあきらめなかった。表には出なかったが何とかしようと陰ながら努力してきたつもりだった。 やはり、学校一の女好きとして女の子の涙を見過ごすわけには行かなかったのだろう。 モンモランシーもそんなギーシュの愚直さとも言うべき優しさに、浮気ばかりする駄目男だが、惚れたと言ってもよかった。 ギーシュは見かねた様子で席を立つと静かに隣の最愛の恋人の耳元でつぶやいた。 「やっぱり、ちょっと探してくるよ・・・。」 「わかった。昼食はメイドの誰かに言って何とか残してもらうから。授業には間に合うようにネ。」 ありがとう、とギーシュは礼を言うと静かに無駄に豪華な装飾がしてある広い食堂を走り出した・・・。 ギーシュが外に出るとそこで二人、見慣れた人物を見かけた。燃えるような赤髪に背の高いグラマラスなからだの持ち主。そしてその横にはまったくといって良いほどの正反対の青い髪と小柄な眼鏡の少女が食堂の門の前に立っていた。 「あれ?キュルケにタバサじゃないか!食事に行かないのかい?」 よく見ると二人とも制服が少し汚い。・・・・・まさかと思うが。 「まさか・・・・。二人とも捜してたのかい?ルイズの使い魔。」 ニヤニヤと笑いながらギーシュが二人をみる。日ごろから馬鹿にしておいてこんなときに助けるなんて新手のツンデレ使いもいいとこだ。 「ニヤニヤ・・・・。」 「な、なによ!!その顔!!なんか悪い!?」 キュルケが明らかに焦った顔をして、さり気に肯定する。 「イヤー。何だかんだいってもルイズのことが可愛いんだなーって。」 なによ!と起こるのかなぁとギーシュは思っていたのだがそんなことなく「はあ・・・・。」と一つ大きなため息をつくと地面を見ながら、一言呟いた。 「あの使い魔。台所でなんか料理長の手伝いしてたわよ。」 「・・・・・へ?」 灯台下暗し 寝耳に水とキョトーンとした顔でキュルケを見るしかないギーシュだった。 そのとき・・・・・。 「なにすんのよ!!この馬「なめてんじゃねーぞ!!このションベンチビリの餓鬼!!」」 そのルイズと誰かの怒鳴り声の次にバンと物が打ち付けられる音が響いた。 二人は顔を見合わせると慌てて食堂の中に走って入っていった。タバサも二人の後に続くように食堂の扉に吸い込まれていった。 一方サーレーの方は・・・。 「いやーまったく悪かったなあ!!ガハハハハハハ!!」 マルトーが笑いながら、サーレーの体をバンバン叩いた。 そのたんびにサーレーの体がガクンガクンと前後上下に激しく動いた。 「うん。わかった・・・・。わかったから・・・。叩くの止めてくれ・・・。」 サーレーと会話したマルトーはサーレーがマルトーを貴族に親族がいて復讐に来たのかと思ったこと。 自分が召喚された経緯を話した。 そして、サーレーはマルトーが筋金入りの貴族嫌いだと分かった。 最初のほうなんか話したときにあからさまに嫌そうな顔をされたからだ。あと、最後のほうはマルトーとシエスタになら話しても大丈夫だと思ったからだ。 少なくとも、馬鹿にされることもないし、狂っていると思われることも無い。 実際、二人は別世界のくだりを不思議そうな顔でサーレーの話を聞いていたがサーレーの能力と持っていた携帯電話で何とか信じ込ませた。そして、家族のことも話した。案外、あっさり信じてもらったのでサーレーはあまりのあっさりさに驚いていた。 それどころか、マルトーは本気で憤慨し地団太を踏んで床を踏み抜きかけた。 「貴族の身勝手で一人の家族を不幸にしていいのか!!」と。 この二人のお人好しさにたまらずサーレーは二人に叫んだ。 いままでギャングという誰も信じてはいけない環境がこの二人のお人好しについて行けなかったのだ。 「お前ら!!俺の話がうそかもしれないのに!!よくそんな風に信じられるな!!」 サーレーの叫び声に二人がキョトーンとしてサーレーを見た。 「嘘・・・・なんですか?」 その顔のままシエスタが静かにサーレーに質問する。 「いや・・・・。二人ともあっさり信じてもらえるもんだから・・・つい・・・。」 その言葉にシエスタが寂しそうに笑いながら、安心したようにサーレーの言葉の中に隠されている質問の答えを話す。 「ここでは貴族の力が強くて私たちが弱いから・・・・力をあわせて生きていくしかないんです・・・。 私たちが、仲間同士で疑ったら終わりなんです・・・。」 「・・・・そうか・・・・。」 ああ、ここも一緒なんだ。と、サーレーは思った。力があるものは弱い人間を従えられるし、弱い人間は利用されるばかりなのかと・・・・。 「あ!私そろそろ行きますね!もうすぐ、朝食の時間ですから。」 「ん!そっか。じゃあな。」 そういうとシエスタは厨房から食堂に走っていった。 「さーて、俺も仕込みに戻るかな!」 マルトーも行ってしまおうとするとサーレーもマルトーについてくる。 「・・・?どうした?」 「朝飯の礼だ。なんか手伝うよ。」 「それじゃあ、皿洗いでも頼むか。」 マルトーがニッコリ洗いながら、サーレーの肩を叩いた。 そして 時間は現在の少し前に戻る ルイズは突っ伏して泣いていたが泣き顔をみんなの前で見せていることに気が付き、慌てて泣くのを止めた。 なにやらギーシュが急いで外に出たのが見えたが気にすることは何も無かった。 しばらく、だまって食事が運ばれてるのを見ているといきなり丁度、ルイズの座っている所から反対側の三年の列で怒鳴り声が聞こえた。 「おい!平民!!俺の、俺のマントにケーキひっくり返しやがって!!覚悟できてんだろうな!!」 柄の悪い、本当に貴族かと思うほどの濁声とジャラジャラとなにやらよく分からない金属のアクセサリーを付けるファッションセンス。 センスの悪さと服装の空気の読めて無さはギーシュ並み・・・・。と、明らかに不良だ。しかも、ここの学園の中でもあくどい事で知られる血管針団の一人、ペイジではないか。 その濁声の先にはか弱そうなメイドの少女が必死で頭を下げている。 「申し訳ありません!!貴族様!!どうかお許しを・・・。」 「誤ればすむ問題じゃねえんだよ!!覚悟しろよ!! 」 ヒッ、とメイドが小さく叫んだ。誰も近くの人間はメイドを助けに行こうとしない。というか助ける気も無いのだろう。たかが平民ごときに四人全員がトライアングル級の血管針団と喧嘩をするやつはいない。結局、こいつらは自分のことしか考えていないのだ。 そう考えると、ルイズは考えなしに立ち上がっていた。自分でも理由はわかっていなかった。 「ちょっと!止めなさいよ!!」 ルイズは二人の間に割って入る。ペイジは「アアン?」とルイズのほうを見た。 「これはこれは、ヴァリエールの不肖の娘、ゼロのルイズ様では御座いませんか~。今時人助けですか~。涙ぐましいことですね~。」 「いいからそのメイドを放しなさい!!あなた貴族でしょう!!誇りは無いの!?」 すると後ろのちょうどルイズの肩から声が聞こえてきた。 「それが無いんだなー。誇りなんかでご飯は食べれないよ~。」 ルイズが後ろを見るとそこには血管針団のリーダー:ボーンナム ド デスブロウド が自身の杖である折りたたみの金属の棍棒をルイズのほほにぐりぐりと突きつけながらニッコリと笑って答える。 彼の後ろには同じく団員のプラントとジョーンズも自身の杖である長いナイフとスティレット形の銀の杖を構えて立っている。 「いやーさ。僕らの家って誇りとか大事にしすぎてつぶれかけた家系だから、誇りとかドーデモいいんだよね。むしろ、だいっ嫌いなんだよ・・・。」 だからさ・・・・と、ボーンナムがルイズの耳元でぞっとするような冷たい声で囁く。 「能力も無いくせに誇りとか喚く君も嫌い。」 そしてボーンナムは自分に部下のプラントに命じた。 「プラント~。その女の子、僕の部屋に押し込んどいて・・・・。体で分かってもらおう・・。」 端正な顔から邪悪な笑顔を出しながらボーンナムが冷徹に命じた。 「はい。ボーンナムさん。」 プラントが無表情で命令を実行する。 「いや・・・・。止めて・・・・。お願いですから・・・・。」 そのメイド、シエスタが泣きながら連れて行かれていくのをみて、ルイズがボーンナムの腕をすり抜け、そのままプラントにタックルをかました。 ぬ、っといってプラントが少しよろめいた。 「なにするのよ!!ば「なめてんじゃねえぞ!このションベンチビリの餓鬼!!」」 プラントに気を取られて気が付かなかったが近くにはペイジがおり、即座にルイズの胸倉をつかみ地面に引き倒した。 ルイズは自分の懐の杖を掴もうとするがその手をペイジに胸倉と踏まれてしまった。 「げほっ!!」 「あぶねえあぶねえ。お前の爆発はラインか、もしかしたらトライアングルに届く火力だからな。」 ボーンナムが倒れたルイズを見下しながら嘲笑う。 「おやおや・・・・。もしかして、君も俺らの“説教”に混ざりたかったのかな? まさかゼロのルイズがエロのルイズとは!!」 そのまま、ジョーンズがルイズを立たせるとそのままルイズも一緒に連れて行こうとする。 「な、なによ!離しなさいよ!!この鬼畜!!」 「鬼畜で結構。きみ、顔は中々上玉だから楽しめそうだよ・・・・。」 「い、いや・・・・。」 ルイズはここでなぜ彼女を助けようと思ったのかわかった。自分を唯一否定しないひと、自分のすぐ上の姉が自分が平民を見捨てたなんて知ったら・・・・今度こそ私は一人ぼっちだ。そんなの嫌だと思ったからだ。結局、自分本位の考え方の末路だ。 改めてルイズは自分が自分のことしか考えてないのだと痛感してしまった・・・。 「さあ、二人とも行こうか・・・・。」 ボーンナムがニッコリと冷徹な笑みを二人に向けると同時にペイジがいやらしい笑みを二人に向けた。 それと同時に・・・・。 グワッーーーーーーーーーーーーーシャーーーーーーーーン!! なんといきなりペイジの体が中を浮いてテーブルに突っ込んだのだ。 「なんだーテメーら、ロリコンかよぉ!!よくこんなチンクシャに欲情できんなぁ!!」 こいつらチンピラと変わらない濁声だがどこかで聞いたことのある声。 そして、印象に残る甲殻類か蜘蛛の一種のような髪型。季節外れのノースリーブの服装。 そして何故か下半身の動きやすそうなズボンの上にエプロンをしていた。 「あんたどうして・・・・。」 ルイズはその男、サーレーを見上げる。何故、帰ってきたのかと問おうとする前にサーレーが口を開く。 「他人を助けようとするあんたの甘さが一つだけあんたに帰ってきたのかもな・・・・。」 「なんだ!!てめえ!!」 ジョーンズがサーレーに殴りかかるがそのパンチを右手で簡単に止められ・・・・。 「軽い軽い!魔法に頼りすぎると体鈍るよぉ~。坊主。」 最初のところまでは小ばかにしたように笑っていたが最後の坊主の部分はギャング特有の殺気を込めた迫力のある濁声を張り上げた。 ジョーンズの顔に左ストレートがめり込む。 「ブッ!!」 ジョーンズがペイジと折り重なるようにテーブルの上に吹っ飛ばされた。 貴族の一人の少女が近くのテーブルを飛ぶように滑ってくる二人をみて、ヒッ!と悲鳴を上げた。 その近くの男がその姿を見てサーレーに講義する。 ちなみに彼らはサーレーが昨日、二年生全員を相手に大暴れしたことなど知らなかったのでただの厨房の従業員かと思っていた。 「おい!平民!!こっちに被害を出す気か!!喧嘩なら外でやれ!!」 「そうだ!!」 「そのままボーンナムたちにやられちまえ!!」 周りからブーイングの嵐が吹き荒れるがそんなこと物ともせずにサーレーはギロリと周囲の野次馬を睨んだ。 一瞬、食堂内が水を打ったように静かになった。 「おまえらの中で、こいつらを助けようと思って行動したやつがいるのか?お笑いだぜ!! 平民だのゼロだの馬鹿にして、自分たちは安全なところで高みの見物しやがって!!自分のルールも誇りも自分で勝ち取ったものも無いくせに!!偉そうにしやがって!!お前らがより、ルイズのほうが数千倍価値のある人間だぜ!!まったく!!」 サーレーは一言、野次馬たちに激を飛ばすとルイズとシエスタを不良たちから引き離した。 「まったく、あいつら。やっぱり甘ちゃんだな。あんなのが将来軍人とか国の高官になるとかもうこの国終わったな・・・・。」 ギャングの自分には関係の無い話ではあるが、とサーレーは一人ごちた。 「・・・・・きみ、何してくれちゃってんの?」 ボーンナムが殺気満々の目でサーレーを睨んでいた。 「・・・自己満足。」 サーレーは軽く言うとニヤッと笑う。 ボーンナムもフッと笑うと杖をサーレーに向けた。 「そうだ君。決闘しよう。」 「はあ?」 サーレーは拍子抜けしたような表情で叫ぶがボーンナムはいたって本気だった。 「君が勝てば、この二人は放す。二度と近づかない。ただ、僕らが勝てばこの二人は僕らの“教育”を受けてもらう。いいね?」 「いや、全員だ。」 へっ?というボーンナムに対し、今度はサーレーが本気だった。 「ここにいる全員が平民とルイズを馬鹿にしねえ。それが条件だ。」 「・・・僕の一存ではどうにもならないけど、まあ良いや。」 「「「「「「「「いいのかよ!!」」」」」」」」 周りからまたブーイングの嵐になりそうだったが、サーレーとボーンナムのにらみで黙らせる。 「じゃあ、僕らは先に広場で待ってるよ。」 プラントとジョーンズが今だ気絶するペイジを抱えてボーンナムについていった。 それを見送ったサーレーにルイズが声を掛ける。 「あの・・・・ありが「何でなんですか!サーレーさん!!」」 いきなり横のメイドに邪魔をされた。 ちょっとルイズがむすっとした様子でサーレーとシエスタを睨んだ。 「殺されちゃいます!!何であんなこと・・・・。」「そうよ!!あの四人は学校でもトップクラスのメイジなのよ!!今すぐ誤って・・・・。」 ルイズもそういったが、その時にサーレーが二年相手に互角以上に渡り合った実力者であると気が付いた。 その二人のあせった様子にサーレーはヘラヘラ笑うと二人の肩をポンポンと叩くと、こう言った。 「ダイジョブだ。俺はあんな雑魚に負けねえ。二人とも俺の力、判ってんだろう? あ、あと悪かったな。いきなり居なくなって。」 サーレーがルイズに向かって詫びた。 「へっ?・・・・分かっているなら・・・良いわよ・・・。」 ありがとな、とサーレーは礼を言うと食堂を出て、広場の場所に進んでいった。 その後姿は今までのへたれの雰囲気は微塵もなく、とても頼もしく見えた。 さあ、真似しましょう。うまく、うまく真似しましょう。死と恐怖だけ真似しましょう。 いつもの如く真似しましょう。誰か誰もが泣き叫ぶような悪夢に真似しましょう。 ここには希望は一人もいません。遠い東国の少年も、金色の心を持つものも、運命のトリックスターはどこにもいません。 悪に対する取立人はこの国にはやってこられない。この世界にはやってこられない。ワクワクワクワク・・・・・・。 あの男の代用品がどこまで生きていられるか楽しみでしょうがない。まずはゆっくり調理しましょう。 邪魔者を消しましょう。彼女と邪悪な心の鉄球使いを使って今日は一組のイレギュラーを消しましょう。 ついでにキザな土使いとその彼女も消しましょう。邪魔で、邪魔で仕方ない・・・・。 ただのギャングには止められない。ただの少女には止められない。ただの戦士や百戦錬磨の武人なんかまず無理だ。ワクワクワクワク。 楽しくて楽しくて・・・・・。 楽しさだけで絶頂しそうだ!! さあさあ、皆さんお立会い!グランギニョル座の開演だ!! 同日 トリステインにて変死した政府高官の貴族の持っていた一通の手紙より・・・・・
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